木造建築の天敵 シロアリ

 シロアリを考慮したお寺の造り

お寺の多くは木造建築。
木を食べるシロアリには注意しなくてはなりません。
ただ、お寺とは日本の四季にあった、
シロアリも防ぐ造りをしているそうです。

 

高床式
日本は四季があり、湿気が多い国。
特に床下などは湿気がこもりやすく、
カビなどが発生しやすい部位です。

お寺などに多く見られる高床式は、
空気の流れが良いので木が湿りにくく、
日本独特の四季がある風土にあっているそうです。

またお寺では基礎石周りに犬走りなどが設けられていることが多く、
また犬走り周辺には砂利などが敷かれており、
雨水が浸入しにくく、水はけが良い構造をとっています。

 

良質な木材
お寺では建築の際に、木材検査を行ったり
材料選びにはとても慎重になります。

マツやヒバなどのやわらかい木材はシロアリが好む木材で、
逆にヒノキなどはシロアリが嫌う成分が含まれています。
特に芯材が大きい物は防蟻性が高いといわれます。
スギなどもシロアリには強い木材です。

またお寺に使う木は住宅にくらべて
大きく、太い材料が使われますので、
時間をかけてゆっくり、
そしてしっかり自然乾燥させたものを使用します。
もちろん業者もそのあたりは熟知して木材を
部位に合わせて選定します。

 

もしシロアリ被害にあってしまったら・・・

基礎がしっかりしていて、
木材もヒノキなどで高床式…といっても
環境や気候によって条件は変わるため
シロアリ被害にあうこともあります。

またシロアリ被害で一番怖いのは
耐久性が弱くなり、地震の揺れによる倒壊することです。
地震で倒壊した住宅を調べるとほとんどの住宅が
シロアリ被害にあっていたそうです。

 

シロアリ被害チェック

・春から初夏にかけての時期、小さな羽が落ちているのを見た
・壁際に砂粒のようなものが落ちている
・床や柱に小さな穴があいている

などどれか1つでもあてはまると危険です。
シロアリの被害に気づいたときは
すでに建物がボロボロだった…
というケースもよくあるので、早めに対処することが必要です。

被害が深刻化すると、
・修繕費が大きくなる
・地震の際倒壊の危険が高まる
・住宅が長持ちしない

深刻化してからでは取り返しがつきませんので、
ちょっとした前兆がある段階で行動することが大切です。

  

シロアリ予防対策

防蟻材を塗る
新築でも既築でも防蟻材を散布することで効果があります。
自分でできるものも増えていますが、
一度シロアリが発生すると大変なので、
しっかりと専門業者にお願いした方がいいと思います。

 

湿気対策
水回りなど湿気がたまりやすい箇所での発生が多いので
通気がきちんとできるように通気口の周りに物を置かない。
お風呂など換気扇をかけてしっかり換気しましょう。

 

基礎
土がむきだしの布基礎に比べてコンクリートを完全に流して
土を塞ぐベタ基礎の方がシロアリ被害にあいにくくなります。
布基礎でもコンクリートを挟みますが、実はシロアリは木だけでなくコンクリートもかじる強者ですので、
土に触れている部分だけコンクリートであっても被害にあうリスクはあります。

 

 

メンテナンスは専門業者に
なかなか自分でシロアリ対策を行う事は現実的に難しく
発生してしまった後では完全な駆除は難しくなります。
耐久年数が高い寺院だからこそ
もっと長く維持できるように
基礎部分を定期的に業者に点検・調査をしてもらいましょう。