生き物の名前が付いている部位

建築業界において、

生き物の名前が付けられている事が多くあります。
今回は、社寺建築の中で、生き物の名前が付けられている
カワイイ?!部位をご紹介致します。

①海老虹梁

②亀の尾

③鰹木

④雀口

⑤鯖の尾

⑥あんこう

 

①海老虹梁<えびこうりょう>

虹梁とは、形状は様々ありますが、
活きの良い海老のように反った形状をしているのが
「海老虹梁」です。

側柱または向拝柱と本柱との間など、
柱頭間に高低差のある場合に用いるエビ状に湾曲した虹梁。
鎌倉時代から唐様建築に用いられたました。

 

②亀の尾<かめのお>

亀の尾とは格天井に使う湾曲した天井隅の部材です。
その湾曲の形が亀のしっぽに似ていることから付けられたものです。

格天井とは太い木を井桁(いげた)状に組み、上に板を張った天井のことです。
格天井のデザインも様々ありますが、亀の尾は格縁が隅で曲がっているものです。
「折上げ格天井」とも言います。

 

③鰹木<かつおぎ>

鰹木(かつおぎ)は、神社の建築に見られる、
建造物の屋根に設けられた部材で、
屋根の上に棟(むね)と直角になるように何本か平行して並べた木です。

鰹木は、元々は建物の補強のためのものであったと考えられています。
その形が鰹節に似ていることが名前の由来であるといわれていますが
「堅緒木」「堅魚木」「勝男木」「葛尾木」などとも書きます。

鰹木の数は奇数は男神、偶数は女神などと良く言われますが
これに反するものもあり議論が定まっていません。

 

④雀口<すずめぐち>

雀口(すずめぐち)とは瓦葺屋根軒先の瓦と広小舞との空間を言います。
直線である広小舞の上に、曲線の瓦をのせるため、三角形の隙間ができてしまいます。
ここに雀が巣を作ることがあるのでこう呼ばれるのです。

雀の巣の対策としては、軒面戸を入れることで開いた隙間を塞ぎます。

 

⑤鯖の尾<さばのお>

鯖の尾(さばのお)は、社寺開き門扉などに打ち付ける装飾用の金具で、
魚尾形のものです。


形状は時代、地域により多種多様で、個性や派を主張していたようです。

 

⑥あんこう

屋根の水は屋根から軒樋に流れ、そこから縦樋に流れ敷地外に排水されます。
軒樋から縦樋へと移行する部分に、設置する呼び樋の通称を「あんこう」または「アンコー」
と呼びます。
そのすがたが魚のあんこうに似ているところからこの呼び名が付きました。
大きな口を開けて吊るされている鮟鱇の姿は確かに似ていますね。

樋がトタンや銅板で作られていたときには必需品でしたが、
最近ではガルバリウム鋼板やステンレス製の樋になり、
軒樋から縦樋に直結するようになって、見かけることが少なくなってきました。

 

以上、6つの生き物にちなんだ部位の名称紹介、いかがでしたか?
このほかにも生き物の名前がついている部位がありますのでまたご紹介致しますね。