基壇(きだん)とは

建物への水の浸入を防ぐため、水はけを良くするために平地の上に石を組み、高くした部分です。
また、今日では地震への耐震対策でもとても重要な部分になっております。

古代の日本建築(神社・宮殿)では基壇はなく、地面に穴を掘って柱を設置していました。
飛鳥時代に中国大陸から基壇建築が伝わり、寺院・神社に普及していきました。

 

基壇は石の積み方で、3つに大別されます。

1.壇上積(だんじょうづみ)

均一の大きさで、直角に加工した石材を規則的に積み上げた基壇です。

積み上げる石は、もっとも下層が「地覆石(じふくいし)」、次に「羽目石(はめいし)」「束石(つかいし)」、そしてその上に「葛石(かつらいし)」と積層構造になっています。
近代ではコンクリートでも代用されています。

 

2.石垣積(いしがきつみ)

一般的にお城の石垣で多く見る石の積み方の基壇です。
壇上積ほど均一ではありませんが、隣り合う石がうまく組み合うように加工を施して積み重ねられています。
石の積み方で亀甲石積みと呼ばれる物もあります。

 

3.乱積み(らんづみ)

不規則な自然石をそのまま積んだもっともシンプルな基壇です。
建築用の基礎としては強度面で不向きなため、現在ではあまり現存していませんが、コンクリートで基礎を固めた基壇の表面装飾などで、あえて意匠的に使われるケースもあります。

 

基壇の石

奈良・平安時代は、全国で産出量も多く、柔らかく加工しやすい「凝灰岩(ぎょうかいがん)」が多用されていました。この凝灰岩は基壇のみならず、石灯籠や、塀など、広く用いられました。反面、凝灰岩は湿気に弱い点が課題でした。

鎌倉時代頃からは、それまで加工が難しく利用しにくかった「花崗岩(御影石)」が石材加工の発達もあり、その美しさと、湿気への強さから急速に普及していきました。