古材の再利用

伊勢神宮の木材

伊勢神宮で、20年に1度行われる「式年遷宮」。
持統天皇4年(690年)より、1300年にもわたり続けられてきた歴史ある儀式です。
20年毎に、社殿を新しく造営し、あらたな社殿にご神体を移す儀式です。
平成25年(2013年)に62回目の式年遷宮が行われた事は記憶に新しいことでしょう。

これまでの遷宮で、解体された旧社殿の柱などの行方は、
あまり知られていませんが、全国の神社に譲渡され、建物の修復などに使われています。
今回の遷宮では、東日本大震災で被災した神社の復興に多く活用されています。

伊勢神宮の木材は、長い時間をかけて準備を行います。
造営に使用される木材、檜は、宮域林(きゅういきりん)呼ばれる神宮の森 自給自足をしています。200年生の檜の育成に取り組んでいるのです。

遷宮はとても大きな行事なので8年かけて準備します。
木材の準備には、実は4年も掛かるのです。
伐採後、2年間は貯木池に沈め、木の余分な油を抜くために水中乾燥させます。
その後、1年間は野ざらしにして四季折々の厳しい自然条件に木を均していきます。
そして1年間で製材をして、順番を待ちます。

このようにじっくり時間をかけて準備した木材は、
割れや反りに強いしっかりとした品質になります。

伊勢神宮の古材
カナメで社殿新築に携わらせていただきました、ある神社様でも、
伊勢神宮の社殿古材を再利用いたしました。
こちらの神社様は、社殿と社務所などが火事で全焼されました。
その復興工事で、伊勢神宮の古材の一部を譲り受け、再建に役立てました。

伊勢神宮の古材

こちらは、カナメに一度、お預かりした際の写真です。
ここから、傷んだ部分をカットしたりして、本殿の御台帳として再利用致しました。
20年間の歴史を感じさせられますね。

思い入れのある柱の再利用
このような事例以外で、御寺院様でも
新築・改築の際には、以前の建物の古材を再利用することがあります。

以前、本院の改築工事に携わらせて頂きました日蓮宗大本山清澄寺様。
元の本院で使用していた床柱(とこばしら)を解体の際に保存してあり、
改築した本院の床の間へ再利用しています。

解体の際に保管してあった床柱

建設当時のご住職様、総代様、檀信徒様、
そして職人など関わった方の様々な想いが詰まった柱。
一部ではありますが、その想いを引き継ぎ、
また後世に伝えるお手伝いをさせて頂きます。

床柱が再利用された床の間

他にも、瓦や鬼瓦、彫刻などの再利用もご要望に応じて行います。