
工事背景

整備工事に至った背景
今回の屋根整備工事では建物の老朽化によって発生していた一部店舗の雨漏れの修復と共に、建物の安全性を高める事を目的に、全面葺き替えとなりました。
また、これまで浅草寺様の宝蔵門、本堂、五重塔をカナメのチタン製屋根で改修工事に携わらせていただきました。
仲見世屋根の屋根材は神社仏閣で使用されている銅板カナメ一文字葺きをご採用いただきました。耐久性が高く加工がしやすい銅板にて、均整のとれた直線の美しさと滑らかな曲線が特長の屋根材です。
携わらせていただいた浅草寺様 屋根改修工事
2007年
- 宝蔵門
- チタン屋根(清水建設株式会社 設計・管理、カナメ 製造・施工)

2010年
- 本堂
- チタン屋根(清水建設株式会社 設計・管理、カナメ 製造・施工)

2015年
- 五重塔
- チタン屋根(清水建設株式会社 設計・管理、カナメ 製造・施工)


工事概要

工事レポート
2024年5月 工事前ドローン空撮
工事前の仲見世屋根をドローンにて空撮動画です。
2023年8月 屋根工事前現地調査
建物の老朽化によって発生していた一部店舗の雨漏れと屋根材の腐食が発生しておりました。そこで、来訪者の安全性を高める事を目的に全面葺き替えとなりました。

2024年6月 足場の設置(13号棟-11号棟)
足場の設置しています。人通りが少ない深夜から早朝に進めていきます。

2024年6月 足場の設置完了(13号棟-11号棟)
足場の設置が完了しました。メッシュシートを取り付けることで職人だけでなく、来訪者の方々の安全性と落下防止や砂や埃などの飛散防止としても活用しております。

2024年6月 既存屋根の撤去(13号棟-11号棟)
既存の屋根を剥がしていきます。

2024年6月 既存屋根の撤去(13号棟-11号棟)
既存の屋根を剥がしていきます。剥がすと同時進行で中の木材(心木)も撤去を行います。

2024年6月 既存屋根の撤去(13号棟-11号棟)
既存の屋根として使われていた下地材を全て撤去すると一部ヒビが入っている箇所がありました。

2024年6月 新設下地施工(13号棟-11号棟)
新たに防水ルーフィングシートを貼っていきます。万が一、屋根の下に雨水が浸入しても雨水を軒先に流す重要な役割です。

2024年6月 新設下地施工(13号棟-11号棟)
既存の屋根を剥がしていきます。剥がすと同時進行で中の木材(心木)も撤去を行います。

2024年6月 新設下地施工(13号棟-11号棟)
既存の屋根として使われていた下地材を全て撤去すると一部ヒビが入っている箇所がありました。

2024年7月 新設下地施工(13号棟-11号棟)
防水効果を高めるためにルーフィング材を貼ります。

2024年7月 新設下地施工(13号棟-11号棟)
社寺建築ならではの屋根の反り部分も木下地から作っていきます。

2024年7月 新設屋根施工(13号棟-11号棟)
屋根の平面から新しい屋根材を葺いていきます。

2024年8月 養生設置(10号棟-8号棟)
台風対策としてシートを被せるなど、日々安全対策に努めております。

2024年8月 足場設置(6号棟)
工事の進捗に合わせ、次の建物に足場を設置していきます。
※足場の設置は参拝客様への影響を最小限にするために深夜に行います。

2024年9月 新設屋根(11号棟)
新設した銅板屋根の表面がだんだんと暗い色へと変化してきました。

2024年10月 全体
各棟を順次、屋根の葺き替えを行っているため、新設した屋根や屋根下地の状況、既存の屋根など、さまざまな状態を確認することができます。

2024年11月 新設下地施工(2号棟)
箕甲(みのこう)部分は曲線を生み出すための重要な役割となります。このように細長い木材で緩やかなカーブを描きます。

2024年12月 工事看板設置(1号棟・6号棟)
雷門をくぐってすぐにカナメの工事看板が設置してあります。観光客の方々が多く、撮影スポットとなっております。

2024年12月 全体
11~13号棟から工事が始まったので、既に銅板の色は落ち着いた黒色へと変化してきました。6~7号棟はまだ改修したばかりなので、色も光沢の赤みがかった色をしています。


会社案内

カナメ寺社事業部 挨拶
数百年脈々と受け継がれてきた神社仏閣の建物、そして、それらに込められた想いを守り、未来に伝えていくお手伝いをすることが私たちの役割です。
ただ伝えるだけではなく、より技術を磨き、進化をさせて後世に伝えていくことが使命であり、社会貢献と考えます。みなさまの想いと歴史を継承するために、カナメの技をお役だてください。
これから先も、寺院様、神社様と共に歩んでいきます。
