施工事例宝塔寺様改修
巡り合わせが導いた、
本堂再生の道
- 本堂大改修工事
- 日蓮宗 宝塔寺様
- 茨城県日立市
2011年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた宝塔寺様の本堂。
屋根瓦のずれや柱のひび割れ、激しい雨漏りに悩まされながらも、補修を重ねて大切に守り続けてこられました。
震災から年月が経ち、「そろそろ本格的に直さなければ」という思いが高まる中、当初は別の業者と改修の打ち合わせを重ねておられたご住職。
しかし、コロナ禍による制限や資材価格の高騰など、思うように計画が進まない時期が続きました。
そんな折、2024年の能登半島地震が転機となります。
「瓦よりも軽い屋根にしたい」という声が世話人会の中でも広がり、弊社にご相談をいただくことになりました。
当社営業担当が何度もお寺にお伺いしご住職のご意向を丁寧に伺いながら、銅板やチタンなど複数のご提案を重ねました。
図面や資料を用意し、疑問や不安に一つひとつお応えする中で、少しずつ信頼を築かせていただいたことが、今回のご縁につながりチタン屋根での施工となりました。
6年という歳月を経て資金の目処が立ち、
「それならカナメにお願いしよう」とご住職がご決断されたのは、まさに“巡り合わせ”の結果でした。
「地震、コロナ、資金――いくつもの出来事が重なって、自然とこの形に導かれたように感じます」とご住職は語られます。
解体工事が始まると、長年本堂を覆っていた瓦の下からは、想像を超える量の土が現れました。
職人たちが一枚ずつ丁寧に瓦を下ろし、山のように積まれた土を撤去していく様子は、改めて「屋根を軽くすることの大切さ」を実感させる光景でした。
チタンはその堅さのため曲線加工が難しい素材ですが、数多くの実績とノウハウで加工を行っております。
檀家様から「屋根の曲線が美しい」と嬉しいお声をいただけました。
その他にも「涼しく快適になった」「外回廊の手すりが高くなり安全で歩きやすい」と喜びの声が寄せられました。
2025年7月、ついに本堂は完成。
施工中も幾度となく檀家様がいらしておりましたが、足場もとれ、全容がはっきり見えるようになると「完成してよかった。」とお褒め頂いたそうです。
「古い建物と新しい素材がどう調和するか心配でしたが、上手く仕上げていただきました。
これで安心して次の世代へつなげます」とご住職。