施工事例光聖寺様改修
守りたい伝統、支えるチタン、
安心と共に次の次代へ
人の往来が多い立地である光聖寺様の山門。歴史を感じさせる瓦屋根や重厚感のある立派な役物でさまざまな方々を迎えてきました。
光聖寺様は地域に根ざした活動に力を入れ、境内には幼児学園も併設されています。老朽化が進んだ瓦屋根に、住職様は以前から安全面での不安を感じておられました。
特に地震や災害が多い昨今、瓦の落下による事故を危惧されていました。
ちょうどご近所のお寺様で山門改修工事が行われていたことから、その住職様のご紹介で当社を知っていただきました。
軽量で耐久性に優れたチタン製屋根材をご提案したところ、その特性が「安心・安全の継承」にぴったりだとご納得いただき、施工が決まりました。
国の登録有形文化財に登録へ
チタン屋根への葺替え施工中、既存の瓦を取り外したところ、屋根内部から昔の棟札が発見されました。
実はご住職はおよそ10年前、歴史をこれからも残し継承していきたいとの思いから寺院を国の登録有形文化財に申請されたことがありました。
しかし、過去の火災によって資料が失われており、建立時期を正式に証明することができず、やむなく申請を断念された経緯がありました。
今回の工事で見つかった棟札によって、建立の時期を裏付ける貴重な史料が新たに確認され、再申請に至りました。
工事完了(2024/07)後の2025年8月5日国の登録有形文化財に登録されました。
有形文化財に登録されますと、今後の社寺の維持管理において国・自治体よりサポートが受けられるようになります。
※サポート内容については認定の種類により異なります。
さらに今回の改修では、屋根をチタン材で葺き替えたことにより、将来の安全性と耐久性を高め、次代へ安心して継承していける山門へと生まれ変わりました。
「安心・安全を後世に伝える」
─その思いを形にした今回の山門改修工事。
軽くて強いチタン屋根が、
これからも町の暮らしと寺院の活動を
静かに見守り続けます。