施工事例光澤寺様改修
次代へと繋いでいく寺院
本当に必要とされる寺院になるために
- 本堂屋根大改修工事
- 浄土真宗本願寺派 光澤寺様
- 鳥取県八頭郡八頭町
御本堂の屋根は葺いてから少なくても50年以上は経過しており、老朽化や天井の雨染みの跡と災害に対する不安をお持ちでした。「何か問題が起きてからでは遅い」とは考えられていたものの、直接的な被害がなかったことや費用面のこともあり、現状維持の状態が続いておりました。
そのような中で一つの転機になったのは「御本堂内の納骨壇」を建設されたことです。
業者に屋根を確認してもらったところ、妻壁に大きな隙間が空いていることが判明しました。
永代供養として納骨壇に入られる方に安心して頂くためにも、納める本堂が雨漏りしていてはいけないと思われ、本格的な屋根改修計画を始動されました。
屋根の軽量化と色の調和
その中でもご住職がこだわられた点が、
「屋根の軽量化」です。
近年の地震災害に対し、重い屋根に不安を持たれておりました。永代供養である納骨壇を守る本堂を改修するにあたり、地震対策は必須でした。
幾度のご提案の中で、初期費用を抑えながら金属屋根のメリットである屋根の軽量化を実現出来る「ガルバリウム鋼板」をご採用頂きました。
またガルバリウム鋼板は他の金属屋根材より色のバリエーションがお選び頂けるため、今回はお寺の雰囲気を明るくしたいとのことで「ゴールド」が採用となりました。
次代へ繋いでいく
本当に必要とされる寺院として
光澤寺様は宿坊の運営の他にコンサートや講演会などのイベントを開催され、お寺を身近に足を運んでもらえるような活動を行われています。
美しく、安全性の増した御本堂にいろいろな方々が集まる場になればと思います。
本堂の屋根は、従来の瓦のときと比べて、重さが1/5程度になっていると思います。最近の大震災では、お寺は屋根が崩れるケースが多く、それは瓦の重さが原因の一つと考えました。光澤寺はハザードマップ上では、土砂災害と水害はなく真っ白で、今回の屋根の工事で震災にも強くなったでしょう。災害に強いことは、永代供養の会員様にとっても重要なことなのです。
昨今の時代の流れとして、日本の人口減少とともに檀家の減少も避けられないことです。
宿坊やイベントを通じて光澤寺の魅力を知っていただき、永代供養でさらに必要なお寺へとつなげて行くことが大切なことだと感じています。本堂の屋根を葺き替えてから、光澤寺の永代供養を選ばれる方が増えています。それが持続可能なお寺の、これからの姿なのだと思います。