技術の継承

社寺建築の職人の世界では、技術の継承は、徒弟制度という形で
師匠から弟子へ口伝で継承されます。

三重の伊勢神宮で20年に1度行われる「式年遷宮」は
技術の継承として有名ですね。

20年毎に全く同じ社殿を隣の敷地に造ります。
初めて遷宮を経験する次世代の技術者へ技術を継承していくのに
合理的であるという理由で間隔は20年と言われています。
工事に携わる職人は多い人で職人人生の中で3回の遷宮に携わるそうです。
この技術の伝承方法は1300年も前から行われてきたそうです。

左の奥が新しい社殿で、右側が20年前に建てられた社殿。
次回の式年遷宮では右側の社殿が取り壊され、建て替えられます。

建て替えによって生じた古材は可能な限り再利用されるそうで、
全国の神社様が申請を行います。

カナメで丁度施工させて頂いていた神社様が
古材を譲り受ける許可がおりたとのことで、
弊社の設計が伊勢神宮に足を運び、実際に木材を確認しに行きました。
加工をするためにカナメ本社に届いた古材は表面を削り、傷んだ部分をカットし、本殿の御帳台として再利用されました。
※御帳台とは本殿でご神体を安置する寝台のこと

20年の歴史が詰まっている古材を
別の形でまた新たに活用するお手伝いが
出来たことは大変光栄です。

 

カナメの職人部隊

カナメでも技術部という施工職人部隊がおります。
年齢は20代から50代と様々。
班長という長の下で、技術を学び、腕を磨いております。
全国のカナメの施工現場を飛び回り、泊まり込みで施工をします。

カナメの製品は工場で均一に造られているので
誰でも板金職人であれば施工は出来ますが、
社寺建築となると、反りやムクリがあるため
経験と技術力で細かい部分の仕上がりに差が出てきます。

住宅のように工事件数が多いわけでない社寺建築は1つ1つの現場が
貴重な技術の習得場です。
班長から教わることを逃さないように集中します。

またカナメの職人がカナメの製品を施工するということは、
製品の魅力を最大限発揮でき、また、改善も出来るというメリットがあります。

喜多方にある工場には施工研修センターと製造部が隣接していますので、
「施工してみてもっとここをこうした方がいい」など日々議論されています。

 

カナメの技術の要

カナメの社寺建築を支える技術部の技師長である
星和美が定年を迎えた時の写真です。

技師長 星顧問 定年慰労会

浅草寺様の宝蔵門のチタン屋根改修の際には、
星顧問の兄、星正申技術総監督の元、施工に携わり、
その後、浅草寺様本堂の工事では技師長を勤めました。

昭和59年2月に入社以来32年の間、数々の神社仏閣の銅板・チタン屋根や
大型施設・住宅等の屋根を手掛けており、カナメの技術の要となる方です。
現在は若手の多い技術部員9人を束ねています。

今後は顧問として若手技術職人の育成に携わります。

 

今後も、カナメならではの“技”を磨きつつ、
後世への継承へ努めていきます。
そしてお客様にご満足頂ける高い品質を保つ努力をして参ります。