瓦の裏書き

「瓦の裏書き」はご存知ですか?
裏書きとは通常、古文書や記録の裏面に書かれた記載のことで、
由緒や注釈、承認などの意味をもっています。年代や、修理の履歴なども記入されます。


このように、今回の事業の内容を屋根瓦の裏面に記し、後世に守り伝えます。
これは、新築・屋根の改修どちらでも行います。

瓦の裏に記載するものは様々です。
事業を行ったご住職の名を刻んだり、
その事業を行うのに寄付して下さったお檀家様の名前、工事業者など。

また、「家内安全」「無病息災」など祈願やメッセージを書く場合もあります。
それを実際に屋根の上に葺いていくのです。

土の瓦でも行われますし、銅板、チタンの屋根でも行われます。

<銅板の瓦の裏書き>和紙を貼り付けました。

<チタン瓦の裏書き>

 

【解体は、歴史立ち会いの瞬間】
既存瓦屋根の改修の場合、既存の瓦をおろす時には気をつけなければなりません。

以前、屋根の手入れをおこなった際の裏書きが「昭和●年 誰某」など残されている場合もあります。御寺院様にとっては貴重な財産ですね。

もしかして、文書にも残されていないかもしれませんし、新たな発見があるかもしれません。
先代、先々代のその事業に対する想いが詰まっています。
このように、歴史を紡ぐ瞬間に立ち会える事は、とても光栄なことですね。

寄付して頂いた方に対しても、感謝の気持ちを表すセレモニーとなります。
お檀家様の想いとともに、今後何世も歩んでいくことでしょう。